猫アレルギー
皆さん知っての通り俺は猫アレルギー。
いつから自覚したのか記憶が定かじゃないけど
一番古い記憶だと小学生の時。
いつも行ってた床屋さんで猫を飼っていて、そこに行くといつもくしゃみ・鼻水に悩まされていて。
その頃の俺は「猫アレルギー」とか「不衛生」とか「いいから猫を外に出せ」などの言葉は知る由もなく
ただただそこに居る猫とスポーツ刈りを受け入れるだけの日々だったんだけど
ある日、いつものようにスポーツ刈りと言う名の罰ゲームを受けに床屋を訪れたら猫が居て
舐められた時に気付いた。
舐められた場所が腫れ上がることに。
何度も何度も舐められて、その度に腫れ上がってく手や腕を見ながら
「何か変だ」と確信した。
家に帰って母親にそれを伝えると
「あんたそれ猫アレルギーだよ!
てか何その髪型ダサッ!」
と言われ、それ以来猫と母親とは距離を置く人生を過ごしていたわけだけど
コイツが我が倉庫に来て数日。
アレルギーが出ないことに気付く。
理由は定かじゃないけどスポーツ刈りを辞めたからではないらしい。
もしやこれは!と思いゴム手袋を外して撫でてみる。
うん!出ない!!
いや、それはそれで!
飼わない理由が無くなるじゃん!
どうしよう!!
でも猫アレルギーなのは確かだ。
猫と距離を置いた人生の中でも、猫に触れ合わなければならない場面は何度かあって
その度にアレルギーが出ていたのは間違いないし
慣れてくると多少は症状が落ち着くっていう話も聞いたけど
それは飼っている人間の話であって、俺はほんの数日倉庫にビジットさせているだけで
慣れるには早過ぎる。
個体差があるのかとも考えたりした。
でもさすがにそれは運命過ぎる。
運命的な出会いで拾った猫が、なんとも稀なNOアレルギーだなんて信じられない!
\シンジラレナーイ/
そこで満を持して部屋に連れて行くことにする。
俺の部屋に一晩泊めて、それでアレルギーが出ないようだったらちょっとは考える余地もあるなーと。
ホントに素直で可愛らしいもんで、部屋でも大人しく擦り寄って来る。
イタズラもしないし。
これはもしかしたら飼えるかもしれないなー。
そんなことを考えながらウトウトと眠りにつく。
カミ…
ウッ
カミカミ…
ウッウッ
カミカミカミカミカミカミ!!!
イタイイタイイタイイタイキモチイイタイ!
なんだよ!!
こいつ人ば噛みよるぞ!
歯が痒いのか寂しいのか、俺の足やら手やらそこらじゅう噛み噛み。
ウトウトしたらすぐに噛み噛み。
結局まともに寝れず朝に。
え!何!!
かゆっ!
朝起きて身体を見てみると右腕がミミズ腫れみたいになり、鼻水とくしゃみが止まらない!
やりました!
完全に猫アレルギーです!!!
結局NOアレルギーな神猫だったわけではなく
ましてや猫アレルギーを克服したなんて話でもなく
なんでか分からないけど、数日は無事だったというだけの話で。
もしかすると花粉症と一緒で、蓄積型なのかもしれない。
数日分の蓄積がキャパオーバーした瞬間だったのかもしれない。
なんだそれ!
結局ダメじゃないか!
猫なんて絶対に飼うもんか!
と思ってはいたが…