猫なんて飼うもんか!

猫アレルギー

例えばヒロ、お前がそうだったように

 

 

 

2023年3月11日(土)

 


台風のように押し寄せたコロナ禍も徐々に息を潜めて、イベントやライブが通常通りに開催され始めた昨今。

 

ハイワットホールでも久しぶりのライブを開催。

 


9周年というまったくもってキリの良くない記念イベントを。

 

 

 

海くんと共に、かずまが好きだった風という曲を歌った。

 

 

 

2023年3月12日(日)

地元プレイヤーの持ち込み企画。

久しぶりの2daysでのイベント。

 


連チャンでのイベントは相変わらずハードで、家に寝に帰るだけの忙しさ。

 


ハイワットホールが始まったばかりの頃を思い出すような時間の流れだった。

 


あの頃は日々の時間と生活を切り売りして、何かに取り憑かれたかのようにイベント運営に勤しんでた日々だった。

 


かずまが居なくなってコロナ禍を経た今では懐かしくて、少しだけ愛おしくもある日々。

 

 

 

 


俺自身はこの日のライブには出演予定では無かったけど、ドラムが出演できなくなったバンドを手伝うために急遽ドラムで参加。

 


メンバーのウメイ君とヨシキはかずまの同級生で

特にウメイ君はかずまの元バンドメンバーで、何度か一緒にライブをしたことがあったし

ヨシキも数年前にかずまに紹介されたのが最初の出会いだった気がする。

 


ベースのリュウはずっと友達だしかずまのバンドメンバーでもある。

 


ヴォーカルの女の子は初めてのライブで、そんな初々しさと懐かしさのある背中を見ながら

かずまが繋いでくれた人間達と過ごす新たな時間の訪れを感慨深く想った。

 


思えばかずまが居なくなってから、ぽっかりと空いた穴を埋めてくれたのは周りの人達だった。

 


イベントができない状況で、配信番組をやろうと持ち掛けてくれたり

普段はそんなこと言わない奴がイベントを手伝おうかと声を掛けてくれたり。

 


物理的にも精神的にも支えようと慮ってくれた人たちが居た。

 


そうした人達の志を想えば今回のライブを手伝う選択は当たり前のことだったし

それがかずまの友達ならなおさら力になりたいと思った。

 


そしてなにより、誰かの初めてをその輪の内側から参加して力になれることは有意義だったし

自分の音楽の原体験をなぞるようでとても楽しかった。

 

 

音楽は楽しい。

でも楽しい音楽を作る原動力は楽しさとは別のベクトルであったりする。

 


心が押し潰されそうになる時。

自分が自分でいられなくなるような、アイデンティティが脅かされるような時。

 


いつも切実さが原動力として自分を押し上げてくれていた気がする。

 


音楽だけじゃなく、大人が自分の世界を変える原動力はいつだって楽しさではなくて切実さであると知った。

 

 

 

 


もちろんこれは受け売りで、好きなアーティストの一節だ。

 


"全ては"切実"でしか変えることができない"

 


"人を変えることができるのは、人が抱く綴りようのない切実だけ"

 

 

 

家族を守るため。

 

子供の将来のため。

 

自分のアイデンティティのため。

 

大人になると切実こそが人生を大きく動かす原動力となる。

 

俺の場合はそれが音楽だったし、それを教えてくれたのも音楽だった。

 

 

 

そんな切実を抱えて作っていた新しいアルバムが近々リリースされる。

 


絶対に春に発売しようと決めていた。

 

 

 

いくつもの別れと人とのコミュニケーションが絶たれたこの3年の間に綴った切実さを

音楽として形にすることができたことがとても嬉しい。

 

 

 

曲のあれこれはリリース後にまた。

 

 

 

今年はみんなにハレノヒがたくさん訪れる1年になりますよう。

 

 

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