FLOWER[歌詞と解説と思い出話]
「FLOWER」
Oh Flower
君が生まれた世界に 優しい鐘を鳴らそう
Oh Flower
素晴らしい日々の幕切りは拍手と歓声だったんだ
夜と朝を繰り返して明日へ向かう道に咲いた Oh Flower
夜と朝を繰り返して明日を迎える喜びが当たり前であるように
Oh Flower 祈れ世界に 願うものは全て叶っていくよ
拍手と歓声の中を駆け抜けてゆけ 誰もが幸せを空に願うよ
夜と朝を繰り返して終わりへと向かう道に光が射すように…
ポジティブなことしか書かないぞ!
と決めて書いた曲。
友達のKai Hondaの子供が生まれた時にイメージして書いた曲。
子供の名前が「花ちゃん」だからFLOWER。
ザ・シンプル。
このブログの1番最初の記事に書いたのがまさにこの曲。
件の記事はコチラ
https://shin50martin.hatenablog.com/entry/2018/11/27/011219
喜びの歌であると同時にとにかく命を肯定しよう!という意志を乗せた曲でもあって
世の中には様々な理由でハンディキャップを背負って生きて行かなければならない子供ってのが居て
それに起因して「反出生主義」という思想を持つ人たちがいる。
(世間一般で言う幸せな家庭で育った人間でも持ち得ることがある)
俺はそんなこと考えたこともないし、その主義には全然共感できないから
とにかく命の誕生は素晴らしい!って言う。
言い続ける。
全人類を肯定したい!
生まれてくることに罪なんてない!
なんだよ原罪って。そんなもんないよ。
っていう曲。
とにかく命を肯定したかったんだな。
遅ればせながらちょうど自分の人生に「結婚」というものが見えて来たタイミングだったから
その先のアレコレを想像して書いた曲。
思い返してもこの頃はホントに色々と転換期だった。
ここからシンプル思考な生活にシフトチェンジしていくんだけど
多分「結婚」とか「出産」とか「育児」とかそういう「命を繋いでいく」というものを意識した反面
「自分には無理」とか思うその気持ちを払拭したいという意識もあったと思う。
だから柄にもなくネコなんか拾ったんじゃないかと今になって合点がいく。
歌詞については説明するまでもなくシンプルな曲です。
繰り返し歩く道にも、目をやると昨日までなかった綺麗な花が咲いてたりするもんだ、と。
J-POPには馴染みがない構成だけど
ジャズとか歌謡曲だとソロパートや大サビ、いわゆる曲の大一番を終えたタイミングで拍手が起こる瞬間がある。
あの拍手が温かくて紳士的で大好きだ。
その拍手の中でテーマやアウトロが流れて曲が終わりへと向かっていくあのムードが好きで
人生もそんな風に終えれたら良いなと思って書いた。
曲は8/12拍子なんだけど、歌が少しシャッフルしてる。
ビートはシンプルな刻みで、歌だけでハネてる感じを表現したかったんだけどなかなか難しい。
キックやハットの刻みを増やしたりゴーストノート入れたり色々とやりようはあったんだけど
「いや行けるべ!」と潔くやってしまった。
曲の構成を考える時、いつもローリングストーンズが頭に浮かぶ。
少ない音数と潔さで最大限魅力を伝えるそのエネルギーにいつも勇気を貰う。
俺は下手クソだからそれを隠したくて、あれやこれやとすぐに詰め込んでしまう。
結果的にゴチャゴチャとして迷宮ラビリンス入りしてしまった時
いつもストーンを聞いて引き算をする。
この曲を作る上でインスピレーションを受けた曲が数曲あるんだけど
その中の1曲の「足るを知る」という思想を持った曲に一番感銘を受けた。
物事の限度を知る。
物理的な限界ってのはすぐに答えが出る。
でも「これぐらいがちょうど良い」って感覚は個々人さまざまで
なかなか答えを導き出しづらい。
良い塩梅ってやつだね。
俺は足し算よりも引き算。
迷ったら削る。
真理だと思ってます。
最後のアウトロがお気に入り。
手前味噌だけど何回聞いても美しいギターソロ・素晴らしい構成。
これを自分たちの手で作ったのか。。。
そんな感無量な気持ちを胸に酒を飲む夜もある。
自己肯定感爆上がり。
次の記事でラストです。