猫なんて飼うもんか!

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ライフゴーズオン

 

2022年初の投稿。

 

今日はかずまの実家の車庫の片付けへ。

 

前回の記事はコチラ

https://shin50martin.hatenablog.com/entry/2021/07/20/184854

 

かずまについての最初の記事はコチラhttps://shin50martin.hatenablog.com/entry/2020/03/26/163129

 

 

 


久しぶりに大雪が降った3月の根室

 


これだけの積雪は2014年3月22日 以来だそうで。

 


2014年3月と言えばハイワットホールがOPENしたタイミング。

 


気付けば8年。

 


こんなご時世なので大々的な周年イベントもやらずに過ごしています。

 

 

 

みんなが気兼ねなく遊びに来れる状況じゃなきゃ周年もなにも意味がないということで

もうしばらくは持ち越しになりそうです。

 


いつになるんだか。

 

 

 

 

さて本題の片付けの話へ。

 

 

かずまのお母さんから依頼を受けたのと、ハイワット関連のものも大量に置かせてもらってたので

ここはひとつやるか!

ということでかずまの友達のナオキを駆り出して作業をしてきた。

 

 

 

立て看板や工具、昔のフライヤーや俺の名前が書いた郵便物もあったし(多分ポスター)

なんか色々置かせてもらったままで申し訳ない。

 


そんな中から出てきたのはかずまが高校を卒業した時の文集。

 


10年前の文集をなんで車庫の釣り道具入った段ボールに入れてたのか全然よく分からないけど

たしかにかずまなら置いておきそうだ。

 


かずまがギターの練習をした後のハイワットには出しっぱなしのエフェクターボードが必ずあった。

 

もちろん最後の日も。

 


そういう奴なんだよな。

 


文集を覗いてみると

「みんなから見たかずまのイメージ」

と題したスペースにクラスメイトが手書きの文字で

 


「面白い」

 


「ムードメーカー」

 


「人をイジる」

 


なんて言葉がずらーっと書かれていた。

 

 

 

俺の知ってるかずまだし多分みんなの知ってるかずまでもあると思う。

 

 

 

イメージ通りの男だ。

 


社交的でフランクで人懐っこくて

それでいて礼儀があって相手に合わせたブレーキとオブラートがある。

 


かずまがスゴイのはそれを誰にでもやってのける強さがあるってこと。

 


本当に誰にでもだよ。

 

 

 

2014年にライブハウスを始めてから、俺もかずまも本当にたくさんの人と出会って

そしてたくさんの人とお酒を飲んだ。

 


色んなタイプの人が居たけど、かずまは本当に誰とでも仲良くなれる男だった。

 


対照的に俺は上手く立ち回れないことの方が多かったと思う。

 


だからかずまを店長と呼び、打ち上げ番長としてハイワットの顔役になってもらっていた。

 


代表が居て店長も居るという、こんな規模の組織としてはちょっと変わってるのかもしれないけど

そういう理由からこの肩書きがついていたわけです。

 

 

 

大きいもので例えるならダウンタウンがそうだったように

人間はそれぞれ役割というものがあるんだと思う。

 


松本人志さんがとある雑誌か本で

「自分はアクが強くて先輩に好かれない分、浜田が先輩に可愛がってもらえればそれで良い」

 


という内容の文章を見た。

文節はうろ覚えだけど。

 

 

 

確かにその通りだと思った。

全部自分ができるという万能感はなかったけど、初めて会う人たちを前に自分もそうしなくちゃという意識は心のどこかにあった。

 


土地柄、もう2度と会えないかもしれない都市部の先輩バンドマン達との貴重な夜。

 


次があるように必ず爪跡を残したいと気張っていたのも良い思い出。

 


それも「かずまがやってくれる」と思えば気が楽になった。

 

 

 

かずまにはかずまにしか出来ないことがあって

海くんには海くんにしか出来ないことがある。

 


そして俺にも俺にしか出来ないことがある。

 

 

 

それぞれが自分の役回りを理解するってのはとても大変なことだね。

 


そしてそれを受け入れるのはもっと覚悟がいることだ。

 

 

 

かずまが去ってから2年。

 


そんなことばかり考える。

 

 

 

身体のどこかに傷を負っても周りの組織が少しずつそれを埋めてくれるように

かずまが居なくなって空いてしまった穴を、周りのみんなが少しずつカバーしてくれるようなそんな2年だった。

 

もちろん元通りの形にはならないけど、それも生きている証なんじゃないかなと思う。

 

傷を勲章と思う気持ちの本質をここに来て少しだけ理解できるようになった。

 

背中の傷も恥じゃないさ。

 

 

 

 

色んなことに気付かされて、かずまが残してくれたものを思い出して

少しずつ変わろうと思うようになった。

 

 

 

かずまのキレイな言葉遣いを見習ってマッチングアプリで知り合った女の子に話しかけるようにしてみたけど結果は出ない。

 


それはもう俺の中身の問題だ。

 

 

 

俺はワイフが出来るまで死なないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


8年振りの大雪は一瞬の幻のように溶けてなくなって

根室にも春が近づいている。

 


「文集をありがとう」とかずまのお母さんからメッセージが来た。

 


自分にとってはなんてことのない物でも遺された家族や友人にとっては宝物みたいな物がたくさんあるんだなぁ。

 

 

 

 


俺が文集に書き加えるなら

「意外と繊細だよね」

かな。

 


社交的でフランクで人懐っこくて

それでいて繊細で温かくて春みたいな男よ。

 


元気でやっていますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年4月3日(日)

まるでかずまが帰って来たかのような春を告げる優しい陽気だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつかの大雪にはしゃいでるかずま。

 

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