ワクワク☆お正月旅行〜名古屋編〜
大晦日から正月三ヶ日にかけて旅に出て来ました。
横浜に住む高校時代からの親友と久しぶりの2人旅。
今回は「ドヤ街」を目指して旅をすることに。
「ドヤ街」というのは平たく言うとこの国で一番リアルな場所で
大阪の西成・別名あいりん地区という場所が有名。
日雇い労働者や訳ありな人間が多く住む街で
稼いだ金は酒と競馬・競艇に溶かしてしまう。
噂によると住人たちの見た目はソレそのもので歯が無い人間がたくさん居ると聞く。
いわゆる「その日暮らし」な人間が多く集まる街らしい。
市橋達也被告もこの「あいりん地区」に身を隠していたとか。
ということで我々は手始めに名古屋にある歯無しタウン「笹島」を目指すことにした。
途中の富士山が綺麗でした🗻
元旦の東名高速はびっくりするほど空いていて4時間ほどで到着。
名古屋駅の「正面」は綺麗に整備されていて銀行・オフィスやオシャレな飲食店が立ち並ぶ。
そこから少し離れると名古屋最大の歓楽街「栄」に入る。
元旦だというのに街のネオンは煌々としていて
人もかなり歩いていて正月とは思えない賑わい。
そんな華やかな駅の「裏側」にあるのが名古屋のドヤ街「笹島」である。
華やかな光の裏に陰のある街。
表と裏。
表裏一体は世の常か。
情報を頼りに我々は歯無しタウンへと向かう。
車でしばらく走るとそれらしきところを発見。
ただ想像とは違っていてかなり綺麗に。
近くのホルモン屋に居た歯のあるタイプの地元民に歯無しの話を聞くと
どうやらドヤ街はすっかりなくなってしまったらしい。
確かに駅裏もかなり拓けていて、チェーンの居酒屋もいくつかあって普通に田舎の歓楽街の様相。
悲しいかな、こういうドープな場所にも手が入り整備されてしまう時代なのだ。
ドヤ街には必ずある「木賃宿」
1泊1000円~2000円程度で訳ありな人間や身元がちゃんとしていない人間でも泊まれる簡易宿泊所(現在のシステムは分かりません)
そこもすっかり見た目も小綺麗なビジネスホテルになってしまって(料金は相変わらず激安)
今回はそこに泊まる予定だったんだけど、綺麗になってしまったんじゃ、んー。
(元々友達に猛反対されてたし)
結局駅表の普通のビジネスホテルに泊まることに。
街が拓けることはとても良いことだけど
そこに居る人間が全員まともな生活を出来るようにならなければただ臭い物に蓋をするだけではないだろうか。
そういう開発は日本のアチラコチラでよく聞くようになったし、やはりそーいう時代なのか。
もちろんドヤ街住民の多くが生活保護者ということを考えると行政が救いの手を出していることは間違いないけれど。
ただリアルに考えるといくら金と仕事を提供したって
まともな生活を送れない性根の人間も多く居るのだ。
それは日本全国どこにでも居て
そういう人間がドヤに流れ着いているという側面がある。
そういう人間の受け皿問題がこの国の一番リアルな課題なのかもしれない。
とにもかくにも名古屋は見るも綺麗なニュータウンになっていました。
そして我々は滋賀を目指す。
果たして滋賀に「歯無しタウン」はあるのだろうか。
続く。
ドヤ付近にある公園の公衆トイレ。
その辺の公衆トイレよりも綺麗に掃除されていた。
社名が気になる。
もしかするとドヤ街の住人達の受け皿会社なのか。
ネットで調べた木賃宿。
今は外観は綺麗になっていたけど中身はどうなんだろう。
参考文献・写真提供
「日本ボロ宿紀行」